矯正歯科について
当院の矯正は、育児・生活支援型予防矯正がベースとなっています。このシステムは地域全て子どもたちに応用可能なシステムです。

すべての子どもさんへの予防矯正(育児・生活支援型予防矯正)
矯正治療の多くは自費診療です。そのために、すべての人が矯正治療を行えるわけではありません。歯並びやかみ合わせは遺伝するものもありますが、日常の生活環境の影響を絶えず受けています。当院では、一人一人の子どもさんの口の機能や噛合わせを診て、口の良い機能を営み、きれいな歯並びと噛合わせに育っていけるように、育児のアドバイスを行っています。この育児・生活支援型予防矯正で、反対咬合や隙間不足の歯並びが改善できます。当院では30%以上の子どもさんの反対咬合が改善しています。(九州矯正学会発表、第7回IFUNA(International Functional Association)発表
乳歯の歯並びの矯正
3歳〜5歳の子どもさんの反対咬合や交叉咬合(下顎が左右にずれた噛み合わ)など、上下顎の発育のバランスに問題を生じる場合に矯正を行っています。
永久歯が生えはじめの時期の矯正
正常な大きさに歯並びを広げる。上下顎の発育のバランスを整える。口の機能の改善などの目的で治療を行います。
【子どもの透明な取り外しができる矯正治療】
大人の治療がメインで行われていたマウスピース型矯正装置が子どもにも適応できるようになりました。従来の矯正よりも目立たず、短期間に治療を行うこともできます
永久歯が生えそろった時期の矯正
8番(親知らず)以外の7種類の永久歯が生えそろった時期に、本格的な矯正を行います。
成人の矯正
年齢の制限なく、歯並びの治療を行います。骨格性の噛み合わせの治療には社会保険が適応できるものもあります。
透明で目立たない取り外しの出来る矯正治療
透明で目立たない取り外しの出来る歯科矯正システムを導入いたしました。ほとんど装着していることが分からないので、お仕事している成人の方や、女の子に大人気の矯正装置になります。また、歯磨きなども難しくならないので、う蝕管理の面でもおすすめの矯正装置です。子どもさんの矯正治療もできるようになりました。
社会医療保険による矯正治療
当院は、社会医療保険で矯正治療を行える「障害者自立支援ならびに顎口腔機能診断料指定医療機関」です。現在、日本ではほとんどの矯正治療が自費診療ですが、成人の骨格性の反対咬合と顎変形症と下記の条件に当てはまる場合には、医療保険の適応が認められています。
- ・唇顎口蓋裂
- ・ゴールデンハー症候群(鰓弓異常症を含む)
- ・鎖骨・頭蓋骨異形成
- ・トリーチャーコリンズ症候群
- ・ピエールロバン症候群
- ・ダウン症候群
- ・ラッセルシルバー症候群
- ・ターナー症候群
- ・ベックウィズ・ウィードマン症候群
- ・ロンベルグ症候群
- ・先天性ミオパチー(先天性筋ジストロフィを含む)
- ・顔面半側肥大症
- ・エリス・ヴァン・クレベルト症候群
- ・軟骨形成不全症
- ・外胚葉異形成症
- ・神経線維腫症
- ・基底細胞母斑症候群
- ・ヌーナン症候群
- ・マルファン症候群
- ・プラダーウィリー症候群
- ・顔面裂
- ・大理石骨病
- ・色素失調症
- ・口-顔-指症候群
- ・メービウス症候群
- ・カブキ症候群
- ・クリッペル・トレノーネイ・ウェーバー症候群
- ・ウィリアムズ症候群
- ・ビンダー症候群
- ・スティックラー症候群
- ・小舌症
- ・頭蓋骨癒合症(クルーゾン症候群、小頭合指症を含む)
- ・骨形成不全症
- ・口笛顔貌症候群
- ・ルビンスタイン-ティビ症候群
- ・常染色体欠失症候群
- ・ラーセン症候群
- ・濃化異骨症
- ・6歯以上の先天性部分無歯症
- ・チャージ症候群
- ・マーシャル症候群
- ・成長ホルモン分泌不全性低身長症
- ・ポリエックス症候群
- ・リング18症候群
- ・リンパ管腫
- ・全前脳(胞)症
- ・クラインフェルター症候群
- ・偽性低アルドステロン症(ゴードン症候群)
- ・ソトス症候群
- ・グリコサミノグリカン代謝障害(ムコ多糖症)
矯正治療費
初 診 料 2,200円(税込)
診査診断料 38,500円(税込)
(CT撮影、歯の型、歯や顔のX線写真、総合診断料など)
施術基本料 55,000円~770,000円(税込)
乳歯列期の矯正 :55,000円(税込)
部分矯正(1歯あたり) :55,000円(税込)
永久前歯の整列(片顎) :110,000円(税込)
混合歯列期のマウスピース型矯正装置 :440,000円(税込)
ブラケットの場合 :660,000円(税込)
マウスピース型矯正装置の場合 :660,000円(税込)
オプション
矯正用アンカースクリュー使用時 :55,000円(税込)
再検査料 11,000円(税込)
処 置 料 5,500円~6,600円(税込)
観 察 料 3,300円(税込)
矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について
① 最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1、2 週間で慣れることが多いです。
② 歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
③ 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重
要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
④ 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まります
ので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと
隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
⑤ 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がること
があります。
⑥ ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
⑦ ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
⑧ 治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
⑨ 治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあり
ます。
⑩ 様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
⑪ 歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
⑫ 矯正装置を誤飲する可能性があります。
⑬ 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する
可能性があります。
⑭ 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
⑮ 装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)
などをやりなおす可能性があります。
⑯ あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
⑰ 治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えてい
る骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になる
ことがあります。
⑱ 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。
矯正装置時間表ダウンロード
矯正装置時間表をダウンロードできます。なお、日中は赤い線、就寝時は青(黒)い線で記入してください。
矯正装置装着時間表