マタニティ歯科

マタニティ歯科について

妊婦さんのむし歯と歯周病の予防を中心に行います。
また、治療は妊娠中期(5ヶ月~8ヶ月)であればほとんどの方が問題なくできます。妊娠初期、妊娠後期は基本的には予防と応急処置をおこないます。

「ママの歯っぴいチェック」

長崎市内在住の妊婦(母子健康手帳の交付を受けた方)と産婦(産後1年以内の方)です。ママの歯っぴいチェックは無料です。当院も協力歯科医院となりますので、予約の電話の際「ママの歯っぴいチェック」を受診する旨を伝えてください。

*******************************************************************************
○対  象:妊婦と産婦(出産後1年以内)でそれぞれ各1回

○実施期間:通年

○自己負担:無料 ※母子健康手帳をご持参下さい

*******************************************************************************

妊婦さん歯科治療に関する疑問にお答えします!!

  • Q&A)妊婦中でも歯科の治療を受けても大丈夫でしょうか?
    妊婦中の歯科治療は、原則的には治療を行って悪い時期というものはありません。ただし、妊娠初期はつわりがひどかったり流産の危険もあるので、一時的な処置でとどめておくのが一般的です。また、妊娠後期では仰向けで治療受けるのが大変です。したがって、妊娠約5-8カ月の安定期も最も歯科治療を受けるには適しています。この時期であれば、むし歯など一般的な歯科治療はなんら心配なく受けていただきます。
  • Q&A)妊娠中の歯の治療でエックス線写真を撮っても大丈夫でしょうか?
    妊娠初期は赤ちゃんのエックス線に対する感受性が高いので注意が必要ですが、歯科で用いるエックス線撮影では、赤ちゃんに直接エックス線が当たることはないので危険度は相当低いです。防衛用の鉛のエプロンを必ず着用していただいて撮影を行いますので問題はまずありません。また、当院では最新のデジタルレントゲン装置を採用しており、従来の1/4から1/10の線量での撮影を行っています。
  • Q&A)妊娠中の歯科の治療で麻酔の注射を受けても赤ちゃんに影響はないのでしょうか?
    妊娠中に限らず歯科麻酔は極力控えたほうが良いのは当然です。しかし、むし歯の治療などでは、痛みを我慢して治療を受ける方がかえって母子ともにストレスとなることもあるので、必要に応じ最小限の歯科麻酔を行うこともあります。ただし、歯科麻酔は局所麻酔であり麻酔薬の使用量も非常に少なくて済みますので、お腹の赤ちゃんにまで影響が及ぶことはまずありません。安心して歯科治療を受けてください。
  • Q&A)妊娠中はあまり薬を飲まないほうが良いといわれていますが、赤ちゃんに影響はないのでしょうか?
    妊娠中に限らず薬は飲まないで済めばそれにこしたことはありません。しかし、病気にかかってそれが母体や胎児に悪影響を及ぼす可能性があれば、薬を飲み積極的に治療していく必要があります。幸い歯科治療で使用する薬(痛み止めや抗生物質)のほとんどは妊娠中であっても比較的安全に使用できます。私達は、その中でも安全な薬をなるべく少量で効率良く使用して治療していくことを考え、薬を処方しています。

13〜21週の妊婦へ治療は、安全との研究結果

産科医は妊婦の歯科治療に関して、一般的に安全だと考えていますが、これまで、こうした見解を裏付ける臨床的知見はありませんでした。そこで、ミネソタ州ミネアポリスのミネソタ大学歯学部歯周療法学教授であるBryan Michalowicz氏らの研究チームは、妊婦に対する歯科治療の安全性を検討することを目的として、産科における歯周治療の臨床試験を行いました。対象は、歯周炎にかかっている妊婦とし、妊娠13〜21週、または産後3ヶ月までの妊婦から任意に823人を抽出しました。
治療方法は、
① 歯石などを除去するスケーリング、
② スケーリング後に、歯を滑らかに磨き仕上げるルートプレーニング
③ 必要不可欠な歯科治療[essential dental treatment(EDT):う蝕(むし歯)、破折歯、または根尖病巣(歯の根)の治療と定義する]としました。
登録された823人のうち、483人がEDTも必要があると判断され、うち、351人が推奨されたすべての治療を完了しました。なお、専門家は、妊娠8週以前または、妊娠後期における緊急性のない治療については、延期することを推奨していました。この試験期間中、産科の看護婦が被験者の診療記録(カルテ)をチェックし、重篤な有害事象の発生を監視しました。Michalowicz氏らが定義した重篤な有害事象とは、死産、および妊娠中絶には至らなかった有害事象(陣痛による24時間以上の入院、それ以外の理由による入院、胎児奇形、先天異常または新生児死亡など)です。こうして得られたデータは、専門的に補正を行われ、解析されました。その結果、妊娠13〜21週の間に行われた歯周治療、または、EDTによる重篤な有害事象と判断されるようなケースの発生リスクの有意な増加は見られませんでした。また、スケーリングやルートプレーニングへの局所麻酔薬の使用についても、これらの重篤な有害事象や転帰を経験するリスクの増加との関連性は確認されませんでした。以上の結果により、同氏らは「13〜21週の妊婦の歯科治療について、う蝕(むし歯)、破折歯、または根尖病巣(歯の根)の治療や局所麻酔薬の投与は、安全にできる」と結論しました

Color Skin

Nav Mode