院長の「食べる機能を育てる離乳食」が長崎県保険医協会の健康テレホンサービスで8月の金曜日に流れました
ぜひ8月中に聞いてみてください。
食べる機能を育てる離乳食
離乳食は「母乳に近いものから」、「味はできるだけ薄めに」などは皆さんご存知の方が多いようですので、今回は、「食べる機能」が育っていくポイントを五つしぼってお伝えします。
- 食べ物を口に取り込むためには、まずは唇の働きを育てることが大切です。そのためには、スプーンを下唇に置き、上唇が降りてくるのを待ってください。その時スプーンを口の中に押し込まないようにしましょう。
- 液体状の物が食べられるようになったら、次はベロを使って飲み込めるものを与えましょう。すり潰した人参や大根などベロで潰して喉に送り込めるものを与えます。
- 上と下の前歯が生えてきたら、前歯でかじり取れる物を与えましょう。スプーンではなく手づかみ食べをすることで、前歯を使うことや一口量を覚えます。また奥歯が生えてくる部分の歯茎の隙間を見て、歯茎で噛める食べ物の大きさと硬さを確認しましょう。
この時期にお水などで流し込むことを覚えると、ベロで潰す機能が育ちませんので注意が必要です。 - 奥歯が生えてきたら、ご飯もおかずもほぼ、大人と同じものが口の中で処理できるようになります。動物性タンパク質は鳥のささ身や白身魚に留めましょう。
- 犬歯が生えてくる時期には、脂肪を分解する酵素が分泌されるようなります。脂肪分の多い豚肉や牛肉を与え始める目安にしましょう。
離乳食の種類や与え方は、お子様の心と体の成長に合わせながら、歯の生え方を参考にし、食べる機能を育てていきましょう。